村上 類(17)

宿題代行サービスの存在を知っているだろうか。テレビなどのメディアでもたくさん取上げられ、多くの宿題代行業者が現在は存在している。ビジネスとして問題ではないのか等の賛否両論が上がっている。今回はその宿題代行サービスの実態に迫った。

板津知直代表

宿題代行屋Qの板津知直さん(31)は、やっている人が少なく、インターネットを使える仕事である点に目を付けていた。そもそもサイト売買のサイトで売られていた宿題代行を買って、ブログという形式で昨年の夏にスタートしたのは、塾のように市場が出来上がってなかったからだと話す。

基本的には板津さんを含め8人ほどの登録者で宿題代行を行っているが、特に今年の夏は依頼数が300件以上あり一部は断ったそうだ。効率が良い勉強をしたいと思い、なおかつ金銭的にも余裕がある人からのニーズが大きく、それらの人に時間の無駄と考えられている宿題を代行している。

宿題代行屋Qの特徴は高品質、依頼者の勉強に役立つ解説書を作ることだそうだが、一つ一つに時間がかかるため沢山の依頼を引き受けることは出来ない。中でも苦労する依頼は枠から外れている宿題だそうだ。裁縫、本を作る、曲を作る等の宿題は依頼者の年齢に見合ったものを作る必要があるからだろう。しかし今まで一回も宿題代行が学校側にばれてトラブルになったことはないそうだ。

宿題代行業者が宿題を代わりに行うことは子供のために全くならない、子供に宿題をあたかも自分でやったかのように演じさせることはよくないなどの反対の意見を提唱している人もいるが、それらの世の中の目については予想通りで、批判があって当たり前だと板津さんは話す。しかし必要なニーズに答えるには、当たり前だと思っていたことをひっくり返して仕事にすることもあってもいいと言った。

時代の背景を反映したサービスと言えるであろう宿題代行。人によって自分にあった勉強の仕方は違う。宿題代行サービスを使うかはあなた次第だ。

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