CEの歴史

CEJとして、大阪・北摂を中心とした活動のビジョン、活動方針は現在準備中です。
興味のある子ども達の声も取り入れていきたいと思っていますので、ぜひ準備期間中にもご参加をご検討ください。


CEは1975年に、社会的弱者である子どもの声が世の中に届くことの重要性を痛感していたニューヨークの弁護士が、自宅を拠点にスタートさせたのが活動の始まりです。25年後には米国ではニューヨーク、ワシントンDC、ミシガンに3支局、英国ではロンドン、ニューキャッスル、ベルファーストに3支局と4つの衛星支局を構え、700人以上の子ども記者が活躍する非営利の国際ニュースサービス機関へと成長しました。

1976年には、米国の大統領選挙民主党大会を取材していた米国CEの12歳の記者が、カーター大統領候補が副大統領候補にウォルター・モンデール氏を指名するとスクープして脚光を浴びました。

1982年には、CEの優れた活動に対してピューリッツアー賞にノミネートされました。

1988年の大統領選挙では、12歳の記者が、堕胎に反対する保守派のダン・クエール共和党副大統領候補に、「自分が父親にレイプされて妊娠した場合は堕胎するべきでしょうか」と難しい質問をまじえたインタビューをして、この報道番組でピーボディー賞を受賞しました。

1994年には、ナショナルパブリック・ラジオで放送された「ホームレスのティーン、路上生活を語る」で、ケーシーメダル賞を受賞しました。このように大人のジャーナリストと同じ土俵に上がって大活躍し、その活動に高い評価を得ました。 海外取材も活発におこない、キューバ、ハイチ、バングラディシュ、ボスニア、南アフリカなどを訪れ、国際問題や世界の子どもの状況もレポートしました。活字媒体以外にもテレビやラジオ番組を制作してメディア・リテラシー〈メディアが形作る現実を読み取ると共にメディアを使って表現する能力)の力をつけていきました。

英国CEは、1995年に米国本部から財政的に独立した英国独自の組織として設立されました。ロンドンにまず支局を開局し、続いて1997年には、非営利団体のセーブ・ザ・チルドレンをパーナーとしてニューキャッスルに、

2000年6月にアイルランドのベルファーストに3番目の支局を開設しました。以上の常時活動している支局の他に、週に2‐3日だけ活動する衛星支局を1997年から2001年4月までの間に4箇所(バーミンガム、プリママウス、シェフィールド、ランカッシャーの小さな村)開設しました。

2001年1月にはアジアで初めての拠点として東京に支局が開局されました。米国ワシントンDCにある本部(CEワールドワイド)の日本支部としてCEジャパンという非営利組織が設立され、この組織が米国本部の資金援助を受けながら東京支局の運営に携わっていました。 支局の活動は順調にスタートし、34名のCE記者の予想外の活躍で、早くも2月には1月に取材したR‐15指定映画「バトル・ロワイヤル」についての記事が朝日新聞本紙に掲載されました。新聞だけでなく、月刊誌「子ども論」「世界」「現代」などにも記事が次々に掲載されました。

4月には自民党総裁選の候補者(麻生氏、亀井氏、橋本氏、小泉氏)にも取材し、CE記者の活躍はマスコミの注目を引き、東京支局の活動がマスコミを通して頻繁に報道されるようになりました。NHK教育テレビが「教育TODAY」のシリーズ「メディア・リテラシー」番組で、「こどもジャーナリストの挑戦-チルドレンズ・エクスプレス」という30分番組を制作し、7月に放映しました。

1月の開局以来、米国の3支局の記者たちとの共同プロジェクト「教育ってなあに-Learn from Us」に対して、日米のCE記者たちはテーマ別にグループを編成して、問題を深く掘り下げていきました。7月23日24日には朝日新聞共催、米国大使館後援のイベント「教育ってなあに」で日米の記者がその成果を発表し、寺脇氏(文部科学省審議官)や尾木氏(教育評論家)等を招いて公開インタビューをする予定になっていました。

ところが6月末に米国本部が財政危機のために突然活動を停止し、スタッフを全員解雇したことから、このイベントの実現が不可能になっただけでなく、CE東京支局の活動も8月末で停止しなければならなくなりました。子どもたちが不完全燃焼で終わらないためにも、CEジャパン独自でこのイベントを開催して、東京支局の記者だけでその成果を発表しました。

このように、日本のCE記者たちの活動は米国本部の予想以上に素晴らしい成果をだしていたことから、CEの記者、保護者、ボランティア、理事たちの有志が、もう一度CEの活動を日本独自の方法と資金でスタートしようということで立ち上がり、みんなが協力して、再び活動を開始することになりました。英国CEの衛星支局をモデルにして、小さく生まれて大きく育つことを目指しています。

—– チルドレンズ・エクスプレス 2017年末ホームページより
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