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スポーツを支える裏方「グリーンキーパー」

<スポーツを支える裏方>
「グリーンキーパー」山口義彦さん
―芝生は我が子。母親のように愛で、育てあげる。―

                 2007/12/22   川口洋平(17歳)
                         貝原萌奈実(18歳)
                          三崎友衣奈(15歳)

 「将来の夢」について考えるとき、頭に浮かんでくる職業は社会の表舞台で活躍する華やかな職業が多い。だが世の中には、私たちの知らない裏方の職業がたくさんある。スポーツにおいても、選手が最善の状態でプレーするためには、影で支える裏方の存在が欠かせない。今回はそんな裏方の中から、「グリーンキーパー」という職業に迫ってみた。

青々とした芝はグリーンキーパーによって支えられている。

 グリーンキーパーとは、その名の通り芝生の管理をする職業で、主にはゴルフ場、他にもスタジアムや競技を目的としたグラウンドの芝を育成、管理する仕事である。日産スタジアムのグリーンキーパー山口義彦さんはゴルフ場で 10 年、スタジアムで 10 年と計 20 年芝管理に携わっているベテランだ。

●グリーンキーパーとは?

 芝生の気持ちになって、何をしてやるべきか考えながら、実際に育てあげるのがグリーンキーパーの仕事です。芝生は生き物だから、赤ちゃんを育てる母親と同じような感じで接しています。病気にもなるし、虫に食われることもある。お腹がすいたら肥料をあげなきゃいけないし、喉が渇いたら水をあげなくてはいけない。一番大事なのは子どもの成長を見守るように日々観察することですね。

日産スタジアムグリーンキーパー
山口義彦さん

どうやって常緑の芝を保つの?

 J リーグのホームスタジアムでは芝を常緑に保つことが義務付けられています。
そのため横浜F・マリノスのホームスタジアムである日産スタジアムでは、暑さに強い暖地型の芝生と寒さに強い寒地型の芝生の両方を用いるトランジット ( 乗り換え ) 方式を採用しています。寒くなって暖地型の芝生が茶色く枯れる前に、寒地型の芝生の種を蒔く。お客さんには気づかれないように常緑を維持しているんです。

 また最近は地球温暖化の影響で、本来であれば 11 月初旬で茶色く枯れるはずの暖地型の芝が、 12 月を迎えてもまだ緑を維持してしまっている。そうなると、暖地型の芝生が水や養分を吸ってしまい、新しく蒔いた寒地型の芝生が育たないんです。暖地型の芝生に関しても、最近の異常な暑さでは管理方法の見直しが必要ですね。

 ちなみに人間が寒さを感じる「外気」が、芝生が寒さを感じる「地温」に伝わるのには 1 ヶ月ぐらいかかります。人間が少し寒さを感じる頃になっても、芝はいまだに残暑を感じていることもあるので、芝の気持ちになってあげなくてはいけないんです。

●芝生を育てるのに最も必要なことは?

 このスタジアムは、近くにある鶴見川の氾濫を防ぐために、大雨の際には地下に水が溜まる仕組みとなっています。100本以上の柱でスタジアム全体を持ち上げる高床式の植木鉢のような構造で、地面よりも土の量が少なく、保水能力が低い。だから自然の芝生なら雨が 1 回ふれば 1 ヶ月ぐらい水をあげなくてもいいのですが、ここでは頻繁に水を蒔かなくてはいけないんです。

 現在は雨水や再生水 ( 中水 ) を溜めて使うなどの工夫をしていますが、これには多くの水が必要なんです。水をあまり使わなくてもいいような根っこの長い芝を作ることが今後の課題ですね。

●芝にとってよくないこととは?

 芝にとっての天敵はコンサート!これだけ大きなスタジアムを運営するには億単位のお金がかかるので、その運営資金を稼ぐために、 J リーグの試合と比べ物にならないほど収益が大きいコンサートを行っています。でもコンサートでは芝生の上にも客席を設置するので、芝生はストレスを受けて黄色く変色してしまう。元に戻るのに 2 週間ぐらいかかりますが、試合の都合があるために十分な休養をとらせてあげられないのがつらいところです。

 グリーンキーパーにできることは、なるべくストレスのかからない芝生を作ることですから、どうすればいたわってやれるか、いつも、そのことで頭がいっぱいです。

スタジアムの芝は人工的な植木鉢のような状態になっている。

●なぜこの仕事に就こうと思ったんですか?

 実は、最初からこの仕事に就こうと思っていたわけではないんです。大学を出て就職したのがゴルフ場を開発・管理する会社で、最初の頃は、上司に「山で芝生を刈ってこい」と言われて途方にくれ、「なんで大学出て、こんなことやっているんだろう」と思う日々が続きましたね。でも、毎日の芝生を見ているうちに、自分のやったことに芝生が応えてくれて、変化がわかるようになり、だんだん楽しくなってきた。今ではこの仕事が天職だと感じていますよ。

●グリーンキーパーになるためにどんな勉強をすればいいのですか?

 学校で何を学んできたかはあまり関係ないですね。仲間には農学系の大学ではなく経済系の大学の出身者や高卒でこの仕事についている人もいますよ。大学での実験よりも実際に芝生に毎日触れて経験していくことが大切で、好きなら誰でもできます!ゴルフ場で働いていたときは、どういう風にお客さんがプレーすると芝生が傷むのかというのを知るために自分でプレーしてみたこともありました。

●どういう人がこの仕事に向いていますか?

 天気が関係して自分の思い通りにならない仕事なので、気の長い人が向いているとは思いますが、何より好きであることが一番大切!

●苦労したことは?

取材の様子

 芝生によかれと思って肥料をあげたりしても、芝生は肥料を欲しがっていなくて、余計なお節介になってしまうことがあるので、毎日試行錯誤の連続です。また、地面に生えている芝は、雨が 1 回降れば土の保水力で 1 週間ぐらい水をあげなくても大丈夫なんですが、人工的な植木鉢のようなスタジアムは、地面にある土よりも保水力がないため、頻繁に水をあげなくちゃいけない。ゴルフ場とは芝の管理が全然違って苦労しますね。

 なかなか、満足がいく芝生の状態に到達しないんですが、スタジアムを使用したいという需要は増える一方。ベストの状態にもっていけない現状に対して、ジレンマを感じますね。

●この仕事のやりがいは?

 まず、「自分達が作っている芝生が J リーグや、ワールドカップの舞台を支え、世界の一流プレイヤーのプレーを支えている」という誇りがありますね。それと、自分のやったことに対して芝生が応えてくれることがやりがい。自分が手をかけたらかけた分だけ芝生は応えてくれるんです。逆に、何か足りなければ、それなりの芝生にしかならない。その反応が、一番のやりがいにつながりますね。毎年毎年が新しい経験なんです!

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 ずっと目指してきた職業だけでなく、偶然手に入れた職業にも誇りを持てる場合がある。予想もしなかったような職業に就いてしまい、辛い時期もあるかもしれない。

しかし色々な職業があって初めて社会は成り立つ。表舞台で輝く人がカッコいいのは当然だが、裏方がいなくてはその人は表舞台には立てない。むしろ輝く人を創り出している裏方の方が、実はカッコいいのかもしれない。

どんな職業にも社会を支える誇りがある――このことを心にして、多くの職業の中から自分にとっての「天職」を見つけ出してほしい。

取材をした記者の感想

・貝原 萌奈実
芝生の上でプレーしている人もかっこいいけど、自分達が作っている芝生の上でワールドカップの試合が行われているということを誇りに思いながら、陰で支えている人もカッコいいと思いました。天職につける人が少ないなかで、仕事をやっていくうちにやりがいを見出して、好きになれるというのがすごいと思います。

・川口 洋平
芝の気持ちになって、芝生にとって一番いいことをやってあげたいと思えるぐらい仕事に打ち込めるってすごいと思いました。
自分も将来それぐらい打ち込める仕事に就けたらいいです。

・三崎 友衣奈
季節によって芝生を変えるというのは知らなかったです。まさか枯れた芝生の上に種を蒔いているなんて思いませんでした。知識以上に感覚や経験を必要とする職業だと思いました。

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座談会

若者の理系離れ

 経済協力開発機構(OECD)が57の国と地域の15歳男女(日本は高校一年生) 約40万人を対象とした、2006年国際学習到達度調査(PISA)の結果が2007年12月に発表された。日本は、数学的応用力が6位(2003年)から10位(2006年)へ、科学的応用力は2位(2003年)から6位(2006年)という結果になった。関心、意欲を示す指標は世界最下位、「理科の勉強は役に立つ」との回答は世界で2番目に少ない。進む理系離れをどうするのか。今まさに文理の選択を迫られている高校生が理系離れの理由にせまった。


2007/12/17  
出席者:大久保里香(16)、曽木颯太朗(16)、平吹萌(16)、川口洋平(18)(司会)

どうやって文系、理系の選択をしたの?
洋平:みなさんの学校では文系・理系のコース分けはありますか?
 
里香:私の学校は13クラスあるのですが、それの3分の1が理系クラスで、残りの3分の2は国立文系と私立文系対応のクラスになって、2年次から分かれなければなりません。

萌:うちの学校も13クラスあります。コースは3回のアンケートで決まるんですけど、2回目のアンケートの段階で、理系の方が7クラス分くらい。でもそれは今年だけで、例年11クラス中5クラスが理系で、残りの6クラスが文系っていう感じです。

洋平:何年生の時に分かれるの?

萌:高校2年生になる時に完全に分かれます。

颯太朗:うちの学校は高校2年の時に分かれるんですが、いつも6クラス中3クラスが理系で3クラスが文系。この前アンケートを取ったら文系がやや多いくらいでした。

洋平:ちなみに、みんなまだ高一だから選んでないと思うけど、文系か理系か決めている?

里香:私の学校はもう決まったのですが、私は理系に行こうと思っています。

萌:うちの学校ももう決まったんですけれど、私は文系に行こうと思っています。

颯太朗:僕の学校はまだ決まってないんですが、僕は文系に行こうと思っています。

洋平:なんで文系とか理系に行こうと思ったのか理由を教えてください。

里香:私の場合は明らかにテストの点数で、理系教科だけ良くて文系教科がダメなので、これは理系に行くしかないなと思って理系にしました。

萌:私は理系の方が成績的にはいいけれども、学校の授業を受けていて「このレベルで来年理系に行くともっと難しい」って言われて、自信がなくなって文系にしました。

颯太朗:僕は、一つは大学で歴史を勉強したいという理由があるんですけど、もう一つは数学がからっきしダメだからです。

洋平:数学っていつ頃から苦手になっちゃったの?
 
颯太朗:小学生のとき受験勉強はじめてから「ああ数学は苦手なんだ」と思いました。

教科が「好き」よりも受験で「有利」を選ぶ
洋平:里香ちゃんはテストの結果から理系が向いていると思ったみたいだけど、みんなけっこう妥協しちゃうんだよね。萌ちゃんみたいに「私、数学ダメだから文系にしよう」って思う人が多い気がする。まわりの子を見ていて「研究するのは好きだけど数学ができないからやめようかな」とか「宇宙飛行士になりたいけど、数学や物理が苦手だからな」という話を聞いたことない?

里香:理系の研究職に就きたいって思っていたけれど、テストの点数で見たら、文系科目の方が大学受験の時に有利なので文系にするという友達がいました。

洋平:なるほど、受験する道具として使う時にね。

萌:うちの学校は数学にすごい力を入れているから、みんな数学ができるのに、文理の選択の時に「薬学部に入りたいから理系にしたい」と言うと、先生が「このテストである程度の点数を取っておかないとちょっと理系は難しいんじゃない」って言う。特に女子で理系に進む人は少ないと思います。

洋平:女子は理系が少ないんだ。なんで理系に進む女の子は少ないんだろう。

萌:やっぱり三者面談とかですごい言われるから…。

洋平:じゃ女の子は数学とかの成績悪いの?

萌:数学はできます。ただ、物理・化学が難しくて男子と比べると点数が低くなる。

洋平:そういうものなのかな。男の子の方が物理・化学ができる。

里香ちゃんのところはそういうのはある?

里香:今は女の子も男の子も同じくらいできると思うんですけど、理系の先生が、男の子には先天的に備わった理系の理解力があるみたいなことを言っていました。

洋平:男の子は先天的に物理とか化学ができる頭になっているんだ。

里香:そう言われました。

洋平:もしかしたら、そういう先天的なものがあるのかもしれない。工学部とかは男子が多くて、女子は50人に1人いるかいないかっていう話を聞いたことがあるし。でも女の子が、「男の子がやるものだから、物理・化学は頑張らなくていいや」っていう発想をしているわけじゃないの? どうなんだろう?

萌:そういうのもあるとは思う。

洋平:職場環境の問題から女性が研究職に就きにくいっていう現実があるけど、女の子の立場から研究職に対して何かある?「研究所とか工場で働くのはイヤだな」みたいな。

里香:私は単純に化学とか数学を解いていて楽しいと思えるので、大学に入ったら研究所にも入ってみたいし、あまりそういう風には考えません。

萌:私は、女の子は研究職より文系に行くものなのかなって思うし、物理・化学もあんまり楽しいと思えない。テストのために、赤点を取らないように勉強している気がする。楽しく覚えるよりも、覚えなきゃいけない、やらなきゃいけないみたいな気持ちが強いから、最初はすごい興味があったけど、どんどん好きじゃなくなっていっちゃった。

洋平:入試制度って今文系入試と理系入試に分かれているよね。確かに国立志望か私立志望かでも分かれているけど、例えば「僕は選択で世界史と化学と物理取ります」というような文理融合的な入試制度があったらいいと思いますか?
 
里香:もし文系と理系の教科でそれぞれ得意な科目があって、その教科で受験できるとしても、大学に行った時に自分の専門分野を決めることができないと思うので、やっぱり理系と文系に大学入試の時点で分けることは必要だと思います。

日本は文理を分けるのが早すぎる!?
洋平:今みんなが高2で分かれるように、日本は文系・理系をはっきり分ける国だと言われています。高校の時に文系・理系って分けないで、みんなが同じことを学んで進学していく国もあるんだけど、そういう仕組みについてどう思う?

里香:正直まだ自分が理系なのか文系なのか、よくわかりません。高2の時に明確に分けられちゃうと、途中から文転しづらいので不安な面もあります。

萌:私は理系の教科もけっこう好きだから、あまり分けないでほしかった。でも「分けなきゃいけない、どっち?」って言われてギリギリまで悩んで決めたけど、本当は両方少しずつ学んでみたかったです。

颯太朗:僕は理系があまり得意じゃないので、あえて学びたいとは思いません。でも教育学部や芸術とか、理系と文系の中間的なところも色々あると思うので、そういうのも分からないうちにただ文系と理系に分けるのはどうかな、と思っています。

洋平:なるほど。理系の人が文系に変えるよりも、文系の人が理系に変える方が難しいよね。高校である程度基礎的なこと、物理・化学のことを両方学んでおけば、いざ進学って時に文系の人が理系にいけるようになることもあり得ると思いませんか?
 
里香:私の学校では理系は理系の教科だけ勉強して、文系も数学はほんとに初歩的なことしかやりません。一度文系に行ってしまったら理系にはいけないし、理系に行ったらもう文系についていけなくなるので、文転・理転するのはすごく難しい状況にあると思います。

洋平:学校が受験用のカリキュラムとして組んでいるから、そうなっちゃうんだよね。

萌:うちの学校は進学校と言われるところなので、中学のときから高校一年生までの間に理科は一学年一科目ずつ勉強しています。そのうえで決めているので、理系から文系に行くことはできるんですけど、文系から理系は難しいと言われるんです。

颯太朗:うちの学校は文系と理系に分かれ、さらにその中で私立と国立に分かれています。私立は文系・理系どちらもその教科しかやりませんが、国立だと文系でも数学と理科を、理系なら英語、国語と社会もやるんです。でも理系の方が数学も理科も進むのが早いので、よっぽど自信がある人じゃないと文系から理系には行きません。

理系離れが進む理由
洋平:今、文系・理系それぞれ分かれていると思うんだけど、理科は好き? 例えば液体窒素に花を入れて凍らせて、手で触るとぐちゃぐちゃってくずれたりとか、スーパーボール液体窒素の中入れるとはねなくなって割れるとか、そういう理科っぽいことって好き?

颯太朗:僕は文系なんですが、化学の周期表に非常に興味があって、周期表の話は好きです。でもそれに数学とか数式がからんでくるとダメです。

萌:私は実験とかはすごく好きだけど、それを化学的に考えなきゃいけないのがイヤ。実験は面白いけど、なんでそうなるのかっていう説明は好きじゃない。

洋平:力学的なことは考えずに、純粋にペットボトルロケット飛ばして遊ぶってことだね。わかりました。では、なぜ理系離れが進んでしまっているんでしょう。

颯太朗:やはり理系に進むと仕事の範囲が専門的なところとかに限られてしまう。しかも理系は文系に比べると、数学や理科など、面倒くさいイメージがあって、特に理系の技術者とか医者になろうと思っていない人たちは、一般のいろんな職業に就けるような文系を選んでしまうのではないでしょうか。

里香:理系と文系の大学の学費を比べると、理系の方が高くなります。文系・理系どちらを出ても、結局普通の会社に勤めるなら、学費の安い文系を出た方がいいと思う人も多いはず。大学を卒業するのも文系の方がラクなのかなと思います。

萌:私は進路を決めるために色々大学のことを調べて、やっぱり女の子で理系の研究職はいやだなって思いました。でも医学部や薬学部は大学にもこだわると難しかったり、お金がすごくかかったりします。そういうことを考えて、将来的になれる職業の幅や視野が広がる文系にしちゃいました。

理系離れを食い止めるには
洋平:最後に理系離れをくい止めるにはどうしたらいいと思いますか。以前、雑誌で見たんだけど、女子校で数学、化学、物理の先生を、今までのおじいちゃんとかおじちゃんから、全部若いイケメンの先生にしたんだって。そうしたらそれ目当てで食いついてくる生徒がいっぱいいて、その学校は理系の進学実績が上がったんだとか。これはすごく極端な例だと思うけど、何かそういう理系離れをくい止める方法はあると思いますか。

里香:義務教育の時から数学や理科の授業の難易度を上げて、文系の人でも理系に強くなる環境を作れば、理系好きの人も増えて理系離れが防げるんじゃないかなと思います。

洋平:でも落ちこぼれも増えそうだよね。

萌:私は最初に言われたように、やっぱり興味が持てた方がいいと思う。その興味がまずわかないんですよ。うちの学校も理科の先生だけすごいお年の人が多くて、黒板とかもめちゃくちゃ。若い人だったら興味が持てるし身近に感じる、そういうのがいい気もします。

颯太朗:今みんなが文系に進んでいるのは、安直な気持ちでラクだからだと思うんです。例えば世界史で覚えるものを今の三倍にするとか、文系でやることをすごく大変にしたら、みんなまた安直な気持ちで理系に行くんじゃないかと思います。

洋平:うちは理系の先生で個性的な方がすごく多いんだけど、それも一つの取り組みづらさになっているかなと思いました。これで理系離れ班の「なぜ理系離れが進んでいるのか」の座談会を終わりたいと思います。

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