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座談会

なぜ若者は偏食するの?
参加記者:瀧澤真結(14)、南雲満友(17)堀 友紀(18)
司会:米山菜子(15)
2012/03/20

私たちの周辺には偏食をする人をよく見かける。
何故偏食をするのか、それを改善するにはどうしたらいいか、について話しあった。

司会:今回は、苦手だけど場に応じて食べられるという例は偏食に含まず、「大嫌いでどんな場にいても絶対に食べられない」、「ファストフードばかり食べてしまう」、「野菜全般を嫌いとして食べられない」などを偏食に含みたいと思います。まず、皆さんの食生活について、好き嫌いはあるか、外食する頻度などを教えてください。

■嫌いな食べ物は
満友:野菜のナスがあるのですが、それは幼稚園の時からの食わず嫌いで、あとはほとんどありません。外食もなく、家で食べることが多いですが、塾の間にちょっとコンビニで買って食べたりすることはあります。

友紀:椎茸とかピーマンはあるのですが、残したりせず、料理に出てきたものは必ずすべて食べます。外食の頻度は、月に1〜2回家族で夜食を食べに行くくらいですが、春休みや夏休みの間は友だちと遊ぶことが多いので、お昼や夜に外で食べることが多いです。

真結:牛乳やパプリカがあるのですが、家だと食べないでも外出先ではちゃんと食べます。友だちと遊んだりする時は外でランチを食べますが、普段の生活では家で食べることが多いです。

奈子:以前はナスやキノコなど食べられないものがいくつかありましたが、最近になって克服し、食べられないものはありません。長期休みになると友だちと外で食べることが多いですが、基本的にはあまり多くありません。

■食生活のバランスは?
司会:外で友だちと食べることが多いと言っていたのですが、ファストフードが多いですか?

友紀:私のまわりは体型維持とか健康に気を配っている人が多いし、私自身はサッカー部で、ファストフードが禁止だったこともあってファストフードでご飯を食べることはほとんどありませんでした。

満友:私のまわりは私も含めて、ファストフードでご飯を食べることが多く、たぶん手頃だったり、軽く食べられるからだと思うんです。この前友だちと遊んだ時は、カラオケの食事で済ませている子がいてびっくりしました。

真結:私の場合は、友だちとご飯を食べに行く時はじっくり話したりしたいことが多いので、ファミレスなどちょっと長く座っても大丈夫なところに行って、ゆっくりご飯を食べることが多いです。

菜子:私はなるべくハンバーガーとかは選ばす、ファミレスなどに行くようにしています。

司会:次に、今話していた自分の食生活についてどう思いますか? 健康的だと思うか、栄養バランスが悪い食生活をしているとか。

満友:家での食事は、野菜を中心としてバランスよく採っているので、家で食事することに関しては問題がないと思っています。しかし、学校や塾の帰りなど、軽くつまんだりする時にはファストフードが手頃だし簡単に食べられるので、すぐ選んでしまうという点では、バランスは悪くなってしまっていると思います。

友紀:家での食事では、母が栄養管理をしてくれているので問題ないと思っています。外食に関しても、私のまわりではダイエットのようなスープしか飲まないという子がいるのですが、そういう子に関してはよくないと思うのですが、私はきちんと野菜も採っているので、食生活はしっかりしていると思います。

真結:私も、母が作ってくれる料理はちゃんと栄養が採れていて、しっかりした食事を採れていると思います。でも、最近は夜に習い事とか外にいることが多く、夕食を家で食べられないことが多いため、そういう時に例えばSOYJOYなどの栄養調整食品などを食べてしまうこともあるので、バランスはあまりよくないと思います。

菜子:私も、家での食事は母が管理してくれているので問題ないと思います。また、外の食事も、ハンバーガーなど野菜があまり含まれていないものを食べる場合は、なるべくサラダをいっしょに頼むなどして、一応気にしています。

■偏食する人たち
司会:次に、自分ではなくまわりの偏食する人のことについて思うことを挙げてください。

満友:友だちに、野菜もあまり食べずにお肉や魚を中心として、それプラスお菓子をたくさん食べてしまう人がいて、それは野菜のように食物繊維のものをまったく採っていないので、かなりバランスが偏っていると思います。

友紀:私のまわりで偏食している人に多いのは、嫌いなものを食べないというのではなくて、ダイエットのために夕食をスープだけにするとか、サラダしか食べないような子が多いです。

真結:私も、食事を栄養調整食品のような一本とかで毎回それですませる友だちがいて、あとは野菜だけとか、逆に肉だけとか、炭水化物ゼロなどの、一つのものを食べなかったり、一つのものだけを食べたりする偏食、そういう子もいます。

菜子:私のまわりには、ダイエットを目的とした偏食の人はあまりいませんが、嫌いなのでタマネギだけ除いて食べるなど、あまり行儀のいい食べ方でない人が多くいます。

満友:逆にこのなかで、ダイエットでスープだけしか飲まなかったり、夕食をおからクッキーみたいなのしか食べなかったりという経験の人はいますか?

友紀:一度、夕食をサラダだけにするという生活をしたことがありますが、母に身体によくないと言われてすぐにやめました。

真結:私も夕食を炭水化物抜きでやっていたことがあるんですけど、結局続かなくてやめました。

菜子:私は食事の制限はしたことがないのですが、その代わりにお菓子など糖分をいっさい採らないというダイエットはしたことがあります。

■偏食は親の代から
司会:次に、なぜ偏食する人が多い世の中になってしまったと思いますか? 

菜子:私は、そもそも親が食べられないものを子どもに食べさせない、という家庭があるのも原因と思います。私も今は食べられないものがありませんが、もしかしたら母親が苦手なものを家庭で食べていないから、食べられないものがないのかなとも思います。

満友:私も、親が食べられないものを子どもが小さい時に食べさせなかったら、子どもが大人になってからその味を知らないことになるので、それがまた偏食につながって、その子どもが大きくなってまた子どもができた時に、また同じものを食べさせなかったらって、どんどんそういうサイクルになって続いていってしまっていると思います。

真結:私はまわりの人の影響もあるんじゃないかなと思います。今は「まわりの人も好き嫌いがあるから、自分もこれを食べなくてもいいや」とか「自分もこれを嫌いでも他の人も何か嫌いだし」というふうに、まわりにいる人も偏食があるために、自分も直そうとか克服しようとしないで、そのまま続いているのではないかと思います。

友紀:親の好き嫌いも一理あると思うのですが、小学校や幼稚園の給食での教育が、あまりよくないのではないかというふうに思います。なぜかというと、私の小学校だけかもしれないのですが、出されたものを全部加味したうえでの栄養管理なのにも関わらず、嫌いなものがあれば返してもいいというルールでした。そうすると自分が好きなものしか食べないというのが当たり前になってしまっていて、学校生活というのは毎日あるものなので、それでそういう習慣がついてしまっているのではないかと思います。

菜子:私も今の世の中の教育では、食育という面で欠けている部分がたくさんあると思います。

■偏食を見直すためには
司会:では次にこのような理由を改善するべく、偏食する若者が多い傾向を見直すためなどにはどうしたらいいと思いますか?

満友:私は、学校給食というものが、子どものこれからの食に対する考え方や偏食を無くすための根本であると思うので、学校給食でバランスを取れたものを採って、それを残さないようにするというのが最初だと思います。

真結:ここにいるメンバーはみんな親の料理をよく食べて、それはバランスの取れたものだと言っているので、やはり家庭で、家族みんなでバランスの取れた食事をすることから始めるのが一番大切だと思います。

満友:もう一つあって、それは小さい時にいろいろなものを食べて、例えば野菜だったらほうれん草もピーマンもパプリカも、お肉だったら牛肉だけじゃなくて豚肉も鶏肉も、様々なものを食べることが将来の味覚につながると思うし、色々なものを食べるということで、身体も栄養のバランスも形づくられるのだと思います。

友紀:学校というのは毎日通う場所であって、そこで幼い頃からしてきたものが自分の習慣となると思います。小学校から食育をしっかりすることで、今以上に好き嫌いがなくなっていくのではないかと思います。

菜子:家庭や学校での食育は大事だと思うし、例えばテレビで「ピーマン=子どもの嫌いな野菜」というイメージが植え付けられてしまうという、世の中の食に対する意識なども原因となっていると思うので、世の中全体としてそういう食育を改善するという方向に向かわせていくべきだと思います。今は少し好き嫌いがあるのが当たり前という世の中ができあがっているので、それ自体を改善しないとこういう傾向は見直せないと思います。

友紀:食育にも関わると思うのですが、親が好き嫌いをすることに恥じらいを持たなくなっていることが、それを見た子どもも、それと同じような概念が植え付けられてしまうと思うので、どういう手段かわからないですが、まずは親も含めて、どんな食べ物でも食べられるような人になることの教育が必要だと思います。

■食育の改善
司会:食育についての意見が多く出たのですが、家庭や学校内での食育を改善するためにはどういうことをしたらいいと思いますか? 家庭で親が嫌いなものを食べさせないなど、好き嫌いをもった子どもが生まれてしまうような教育の改善のしかたや、学校内での食育の方針などは、どういうふうに改善したらいいと思いますか?

真結:家での食育についてですが、私は小さい頃パプリカがダメだったんですが、そういう時は母が小さく切ってくれたり、わからないように工夫して食事を作ってくれたりしたので、そういう親の工夫が子どもは色々なものを食べるのには必要だと思います。

友紀:家での食育は親の工夫も必要とは思いますが、それ以前にまず、家で食事をすることを徹底するべきだと思います。外食をする時は、わざわざ自分が嫌いなものを選ぶ人はまずいないと思うので、外食を減らすことで、食育が少しはいい方向に向くと思います。学校の食育は給食の食べ方を先生が徹底して教育することで改善されていくと思います。

満友:まず、子どもが三食食べるという習慣を身につけることが大切だと思います。最近朝食を抜きにする人が多くなっていて、お昼までの間にお菓子を食べたりするためにお昼をあまり食べずに野菜も採らず、夕方までにお腹がすいてお菓子を食べて、夕食も食べずに、夜食で何かをつまんだりというふうに、一日のバランスがどんどん崩れてきていると思うので、家でご飯を食べることを徹底していくべきだと思います。

菜子:今は母親も働く共働きが多くて、その家庭の子どもがお金だけを渡されてコンビニの弁当を食べる、という例も多くあると思うので、共働きをしている家庭でも、親が作ったもの、手料理を食べるということも大事だと思います。

満友:冷凍食品が最近多くなってきて、確かに手頃だし、すぐチンすれば食べられると思うのですが、保存料が多く入っていて、それを小さいうちから食べていると季節の野菜や旬のものを食べなくなったりするので、そういうふうに親の手料理を食べることで、自分が大人になって子どもができた時の食育にもつながると思います。

菜子:小さい頃からファストフードや冷凍食品などを食べていると、あまり身体に良くないものが入っているものが食べ慣れた味になって、大きくなってからもそれをいつも食べている味だからと、好んで食べてしまうようになると思うので、小さい頃はファストフードなどはなるべく避けて、手料理など身体に安全なものを食べた方がいいと思います。

満友:学校での食育については、家庭科の授業で季節の野菜とか旬のものを食べたり、一日のバランスをどのようにとっていくべきかというのをもう一度考え直して、給食にも家庭科で習ったことを取り入れたり、実際に自分たちで作ってみるというのも一つの勉強だと思います。

司会:世の中に偏食が多い大きな理由としては、家庭や学校での食育がなっていないため、その食育を改善するところから直すことで、偏食する若者は減っていくのではないかという結論になりました。これでRTを終わりたいと思います。

                                       完