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敬意と責任をもつ日本の学生
2005/02/15 ジェラルド・ピーターソン(17歳)  プライス・ハドレイ(15歳)

あなたは自分の学校や仕事場の入り口で運道靴をスリッパにはきかえるだろうか。授業や仕事の始めに、先生や上司にお辞儀するだろうか。日本では、これは当たり前なのだ。

 東近江にある私立の滋賀学園高等学校で、私たちはミシガン州の半島上部(アッパーぺニンスラ)にある高校との違いをたくさん見つけた。アッパーぺニンスラの大半の高校と違い、日本の学校は私立でも公立でも、夏服や冬服をはじめ厳しい服装規定がある。もっとも一般的な制服は、「セーラームーン」のような日本の人気アニメで見られるセーラー服である。

 滋賀学園では、生徒は一日中ずっと同じ教室にいる。アッパーぺニンスラの高校で生徒が授業ごとに移動する代わりに、ここでは教師が教室を移動する。

 滋賀学園では、生徒がとるコースを三つから選ぶ。一つはアメリカでも一般的にあるように、数学、科学、社会、語学の学科が組まれている進学コース。もう一つはスポーツコースで、生徒がより多くの時間をトレーニングにつぎ込めるように他のコースより勉強の時間が少ない。そして、三つ目が福祉コースで、高齢者や病気の患者の介護を学ぶ。生徒は清掃、患者の入浴法、心肺蘇生法などに不可欠な看護のスキルを教わる。

 滋賀学園はこのほかにも、サッカー、野球、陸上競技、空手、アメリカンフットボール、弓道など、たくさんのバラエティに富んだスポーツも提供している。どのコースを選んだ生徒も活動的なようだ。

 生徒の活動的な生活を支えるために、給食のプログラムが組まれている。生徒の栄養摂取に重要なだけでなく、責任というものを教えるという意味もある。給 食は職員が用意するが、その他のことはすべて生徒たちが行う。生徒が給食室やカフェテリアと呼ばれるところに行き、クラス分の給食をもらって、教室へ戻る。

 食事が終わると、生徒は食べた後を完全にきれいにする。これは学校内環境の他のところにも共通している。学校では清掃員を雇用していない。生徒が、清潔で機能する校内の環境作りの責任を担っているのだ。負担に見えるかもしれないが、平均的なアメリカ人の生徒よりも、日本の生徒は自分の学校と責任に誇りを持っている。