三好 恵瑠(14歳)

 お化け屋敷プロデューサー、わかりやす過ぎるそのネーミングは興味を持たせるのに十分だった。はっきりいってお化け屋敷が苦手な記者には怖い取材だが、お客さんに毎度毎度恐怖をあたえてくれるお化け屋敷がどうやって作られているのか興味は尽きない。

取材したのは株式会社オフィスバーンの代表取締役である五味弘文さんだ。一番気になっていたのはお化け屋敷プロデューサーという仕事のことで、お化け屋敷があるということは、どこかで誰かが作っていることはわかるが、それだけを仕事としている人がいるとは思ってもいなかったからだ。

話を聞いてみると、もともとお化け屋敷プロデューサーという仕事はなく、自分がその仕事をしているうちにだんだん世間から認められていきついた名前だという。五味さんのプロデュースするお化け屋敷には、ストーリーがあり、客にミッション(役)を与えることで客がそのストーリーに入り込めるようになっている。そのため、お化け屋敷を作るときにはまず、ストーリー、設定、ミッションの3つを考える。そしてそこから美術や音響などの演出を考え、組み立てていくそうだ。

 五味さんは自らのお化け屋敷の特徴であるストーリーにとてもこだわっている。人がお化け屋敷で恐怖を感じる理由の一つに「想像力」があると五味さんは語る。人は自分が考えているより大きな恐怖を想像力のせいで感じ、抑えきれなくなっているという。ストーリーを作ることで客をひきこませ、もっと想像力をかきたてることができるそうだ。

そしてストーリーには偽物をいれるように気を配っているという。物語に明らかな飛躍を入れたり、極端にしたりすることで、その偽物は誰でもそうだと気付くものにするようにしているそうだ。しかし、偽物だとわかっていてもやはり怖いものは怖い。

ただ人を怖がらせるために怖そうなものを置いてそれっぽく部屋を暗くし、演出をする。普通の人はいままでお化け屋敷についてこのように考えていたはずだ。だが、人間の想像力に注目し、ストーリーやミッションを作るなど全力でお客さんを怖がらせようとしている努力には感心させられる。五味さんとお化け屋敷のすごさが十分伝わってくる取材となったが、それを知った今、取材前より一段とお化け屋敷には行きたくなくなる取材にもなった。

By CEJ

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