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教育

キッザニアで何を思う?
2007/06/05                          三崎友衣奈(15)

▲キッザニア広報部長中田氏に案内して頂く

 去年の秋、豊洲にオープンした「子どもが働く街」、それがキッザニアだ。ここでは2歳〜15歳までの子どもたちが50種類以上ある職業を体験し、そのあとには独自の通貨、「キッゾ」をもらうことができる。「キッゾ」は、その日の終わりに街にある銀行へいって預けることができる。また、これを使ってネイルなどのサービスを受けることもできるのだ。

ここでは一日中、夕方の17時〜18時という設定で、常に薄暗い。建物や電灯などはすべて通常の3分の2の大きさに統一されている。道路には信号がたち、街がとてもリアルに再現されている。実在する大手企業の看板が立ち並ぶこともそれに一役買っている。

 「今の小学校に通う子どもたちは、家に帰ってからやることが多すぎるのでは無いでしょうか」と始めたのは、キッザニアの広報部長である中田氏だ。「私たちが子どもの頃は、家に帰ったらランドセルを投げ捨てて毎日どこかへ遊びに行っていた。昔学校のあとに子どもたちが自然と体験できたことが、今はできなくなった」。家族団欒の場が少なくなっているのは、近年指摘されてきたことでもある。

 キッザニアは元々、アメリカのある幼稚園内でちょっとしたスーパーやお店のようなものをつくり、そこで手作りのお金を使ってものの売り買いをしたことから始まった。そこで予想外の人気が出たことがメキシコでオープンするきっかけとなった。

 「ここは人とコミュニケーションしたり、通常体験しにくいことができたりする場所」と語る中田氏は、教わるのでなく自分で考えることを主張した。キッザニアには職種ごとに数人のスーパーバイザーという人がいて、建物の外にもいる。ただし、道を聞かれたとしても簡単には教えないという。「スーパーバイザーは子どもたちが答えを導き出すための手伝いをするだけで、順序を追って結論を出させるようにしている」。

 現在は人気が高く、予約しても半年間待たなくてはいけないほどだ。親からの評価も高い。8歳の女の子を持つ母親は、専門職に就いていない自分のようにはなってほしくないという。「私は大学に行ってから就職先を迷い、今の仕事に就きました。子どもにはそういうとき、ここでの体験で自分の好き、嫌いをニュアンスだけでも感じ取ってもらって、より自分にあった仕事をみつけてほしい」。

 現在は込み合っているため一回の入場で3〜4回の職業体験が限界だが、これからどんどん新しい職種を取り入れ、よりスムーズにしていく工夫をするという。また、列に並んでいる子どもたちを飽きさせないためにあやとりなどをスーパーバイザーが行っているそうだ。

 企業にも協力するにあたってもちろん利点がある。ここではひとつの業種を1つの企業が受け持つ。つまり、銀行といえばここ、ファーストフードといえばここ、と子どもたちの先入観が育ってしまうかもしれないのだ。それがスポンサーの一番の目的ともいえよう。しかし、中学、高校と学ぶにつれ、もっといろいろな職種、会社があると分かってくる。子どもにとっては体験することこそが重要なのだ。

 もし私が小学生のとき、ここでいろいろな職業の体験をしていたら、現在の「仕事」への印象は大きく変わっていただろう。自分の好き、嫌いも分かっていたかもしれないし、将来の夢だってもう決まっていたかもしれない。将来、このキッザニアで体験をした子どもたちが就職する時期が来たとき、ここでの経験をどうとらえ選択するのか、とても興味があると同時に、少しうらやましくも思う。
 

「職業体験テーマパーク、キッザニア」
2007/06/05                           寺尾佳恵 (18)

 

▲広報部長中田義彦氏インタビュー

 2 月 21 日、 CE 記者は 2006 年 10 月に総合ショッピングモール「アーバンドックららぽーと豊洲」の一角にオープンした「キッザニア」を体験取材し、広報部長の中田義彦氏にお話を伺った。

 キッザニアは 1999 年 9 月にメキシコの首都、メキシコシティーでオープンした職業体験テーマパークだ。子どもたちは約 70 のパビリオン(子どもたちが仕事を体験できる施設)の中から興味のある仕事を体験することができる。例えば、宅配センターなら、お客様の荷物は責任もって預かり、配達しなければならないという話を聞き、実際に向かい側のパビリオンから荷物を預かって、対角にあるパビリオンに届ける。このようにまずその職業に関連する話を聞き、その後、体験という流れが多い。

 キッザニアには4つの特徴がある。 1 つ目は、キッゾという通貨。働けば 8 キッゾがもらえ、サービスを受けるには10キッゾを払う、というのが基本だ。 2 つ目は、スーパーバイザー。彼らは子供たちに何かを「教える」のではなく、感じ取って学んでもらうための「手助け」をする。 3 つ目は、スポンサー。お金の面での支援ももちろん大きいが、看板や制服など本物と同じものが使用できるというメリットがある。最後は、入退場管理のブレスレット。安全性を高めるため、全員が着用し、同時に入ったメンバーが皆そろわないと外に出られない仕組みになっている。

この他、「飲食店のパビリオンでは食育の話をするなど、メキシコより教育的要素を取り入れているのもキッザニア東京の特徴です」と中田氏は語る。対象年齢は 2 歳から 12 歳と幅広く、実際には15歳まで体験ができる。パビリオン内に入れるのは子どもだけだ。

 訪れていた子ども13人と、保護者9人に話を聞いたところ、全ての子どもたちが「楽しかった。今度は違うお仕事をしにまた来たい」と答えた。保護者も、日本に職業体験テーマパークができたことについて、「すごくいいことだと思う。一ヶ所ではなく、もっと増やしてもらいたい」と答えた。「キッザニアで子どもたちにどのようなことを学んでほしいか」という質問に対して「働く楽しさを体験してほしい」「働いて稼ぐことの大変さを知ってほしい」という声が聞かれた。

 では、「働く楽しさと、大変さ」は体験できるのだろうか。私たちは大和証券がスポンサーであるビジネススクールを体験させてもらった。スーツのジャケットを着て、椅子に座る。内容は「キッザニアで大人気となるような新商品 ( 文房具 ) 」を考えることだ。一人一枚調査票が配られ、それを持ってキッザニア内のデパートに文房具の値段を調査に行く。その後、調査で得られた文房具の種類や価格を参考に、新しいアイディアを出す。提案されたアイディアの中からいくつかを選択し、一つの商品を作る。価格を決めるとコンピューターでどのくらいの利益が得られるかも計算できる。挨拶や調査の仕方を学び、企画会議の体験をするというものだった。

 約 30 分で「働く楽しさと大変さ」を体験するのはなかなか難しい。セットの整ったごっこ遊び、という印象を受けた。これでは一度体験すれば十分だろう。どうしたら、客が何度も足を運び、テーマパークを維持できるのか。すでに、「プログラム内容を改善している」とのことで、「同じ職業でもまったく違った角度からのアプローチに変更することも考えている」と中田氏は言う。表面的な体験ではなく、「働く楽しさ、大変さ」を体験できる内容を期待したい。

期待が高まる「キッザニア」
2007/06/05                          藤原 沙来(17)

▲実際にキッザニアの施設で体験をした

 最近の都会に住む中・高生は職業の選択肢が多いため、将来の夢を持たず行き当たりばったりだと言われている。その打開策ともなるような2〜12歳を対象とした職業体験施設「キッザニア」が2006年10月、アーバンドッグ ららぽーと豊洲内にできた。

 もともと、「キッザニア」は1999年にメキシコにオープンし、学びと楽しさを追求した職業体験施設である。約70種類ある仕事から自分の興味のある仕事を選び、働くことで専用通貨の「キッゾ」をもらい、そのお金で買い物をすることもできる。楽しみながら、社会の仕組みを学ぶことのできる独特の施設である。私達は、「キッザニア」が日本にできることになった経緯や詳しい仕組みなどを広報部長である中田 義彦氏に聞いた。

 「キッザニア」の各職業の企業は様々なスポンサーによって成り立ち、制服や建物の大きさは全て本物の3分の2となっている。セキュリティーのためのブレスレットを着用させることで安全にも気を配りながら団体行動を必然とすることで、知らない人と同じグループになり、初対面の人と会話するきっかけもできる。中田氏は「最近は、ケータイが普及して、直接人と人とが話す機会が減ってしまった。向かい合って話すことの楽しさを気付いてもらえれば」と言う。今後は、居場所を確認できる機能を取り入れることを考えていて、さらなる安全性を求めていく予定だそうだ。また、子どもの興味から職業を導くスーパーバイザーという大人がいて、子どもへのサポートもしっかりしている。

 「キッザニア」が日本に設けられた経緯は、「興味のある仕事を体験したくてもできない現状や、学校で職業体験などの取り組みが多くないこと」が要因となったそうである。小学生の時に興味をもったものは、中・高生になった時とは違ってくる。小学生の頃から、コミュニケーションの大切さや自分の興味のあることに気付くなど、様々なことを感じることの出来る施設が必要だと思ったからだそうだ。

 「仕事のプログラムを少し変えるだけでも視点が変わるため、コミュニケーションの大切さ以外にも多くのことを感じることができ、新たな発見もあるだろう」とも言う。子ども達により多くの体験ができるように、これから少しずつプログラムを変えていく予定だそうだ。子ども達が求めているものを敏感に感じ、「キッザニア」が提供していくことで維持できる施設でもある。

 一方、体験する側はどのような思いを抱いているのか、体験した子どもと保護者に話を聞いた。子どもたちは皆、「体験したもの全部楽しかった。また来たい」と、とても楽しんでいた。ケーキ屋さんやスポーツ選手などの体験施設を増やして欲しいという意見も出た。保護者は、「子どもが親から離れることで普段見ることのできない一面を見ることができて、親も十分楽しめた。仕事の大変さや他人と会話することでコミュニケーションを図ることの大切さを学んで欲しい」と日本初の職業体験施設に期待を寄せていた。安全面に関しても、体験中親と子が離れていてもセキュリティーのためのブレスレットがあることで安心でき、是非また来たいと満足していた。

 大人気の「キッザニア」はこれから様々なニーズに応えていくことで、子どもにとっても親にとっても頼もしい施設になっていくことだろう。現在は、東京にしかないが、子どもの将来を導く良い手段として、社会を身近に感じられる職業体験施設はこれから色々な場所で求められるのではないだろうか。学校での総合の授業で職業体験プログラムを取り組むことや一般の会社が子どもに仕事を身近に感じてもらえるような活動をするなど、経済的に負担のかかる施設建設以外にも方法はたくさんある。職業の選択肢が多い都会にも必要だが、都心部ばかりではなく全国にも必要とされる施設だろう。

 

 「キッザニア」に行って
2007/06/05                          川口 真由(10)

▲キッザニアに訪れた子供へのインタビュー

 わたしは、初めてキッザニアに行きました。そこは、思っていたよりせまくてびっくりしました。それに小さい子ばっかりいました。

 わたしが一番すごいなあと思った事は、「セキュリティーブレスレット」といって遊びに行ったグループごとに全員がうでにつけて、帰る時に全員がそろっていないとキッザニアから出られないようになっている事でした。

 それから、いろいろと仕事を見せてもらって、どれも本当の仕事ににていました。その中で、わたしが体験した「ビジネス・スクール」は、デパートの売り上げを良くするために、商品をデパートに見にいって、調さしてどの商品をどうやったら売り上げが良くなるか考える仕事でした。いっしょに行ったお姉さんたちがありえない商品にしておもしろかったです。そして働いたお金で8キッゾもらいました。わたしは、広ほう部長さんがオーストラリア人は、すぐ、ためたキッゾを使ってしまうけれど、日本人は、けっこうためると言っていたのと同じで、また行ってキッゾをたくさんためたいと思います。

 今回キッザニアに行って、とても楽しかったです。そして、もっとキッザニアがたくさんいろいろな場所に出来てほしいです。