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座談会

便利だけど怖い「ソーシャルネットワーク」
出席者:小林夕莉(16)、毛利美穂(16)、澤山友佳(17)、瀧澤真結(13)、米山菜子(15)(司会)
2011/12/21

Twitterやmixi、facebook・・・近年急速に存在感を増している「ソーシャルネットワーク」は、今や若者にとって便利な情報発信のツールになりつつある。日常的にそれらのツールを利用する中高生記者5名が、利用方法や危険性について話し合った。

一日にどれくらい
司会:まず皆さんのまわりの人たちや、皆さんの利用状況を教えてください。

夕莉:私は今「モバゲータウン」というサイトに入っています。だいたい一日に一時間ぐらいは使っていると思います。

真結:私は「フェイスブック」というツールを使っています。私の他にも学校の友達などはほぼ全員使っているので、毎日一時間使っています。

美穂:私は「フェイスブック」、「ツイッター」、「ミクシィ」と「マイスペース」を使っています。携帯、モバイルで見られる「ツイッター」とか「マイスペース」はけっこう一日中。

友佳:私は「フェイスブック」を使っていて、一日に一回チェックするぐらいです。学校でやっている人は20人ぐらいなのですが、「ミクシィ」はほとんどの人が使っています。

菜子:私は「フェイスブック」を利用しています。周りの人たちは他に「ミクシィ」や「グリー」や「アメーバ」など、たくさんのサイトを使っています。

■きっかけは
司会:ではソーシャルネットワークを利用し始めた理由を教えてください。

美穂:「フェイスブック」は、海外の友人とつながろうと思って小学生の時に始めました。

夕莉:私は電車で「モバゲータウ」ンの広告を見て、ゲームをしたくて入りました。

真結:私は日本に帰国する時に海外の友だちに誘われて「フェイスブック」をやり始めました。最初は隠れてやったんですけど親にバレて、そのあとちゃんとルールを決めながらやることにしました。

友佳:私はCEの他にもボランティア活動などをしていて、そこでの友だちとの連絡や呼びかけなどに「フェイスブック」を利用しています。

菜子:3.11の時に「フェイスブック」などのツールの方が連絡をとりやすいということで母親に勧められたのがきっかけで使っています。

■多様なソーシャルネットワーク その違いは?
司会:「ツィッター」、「モバゲー」、「アメーバ」、「ミクシィ」について説明できる人いますか?

美穂:「ツイッター」はアカウントを複数持つことができて、公開アカウントだったら誰でも見ることができるしリツイートやリプライで他の人と会話することができます。鍵アカウントだったら自分をフォローしていない人には自分が何をつぶやいたかはわかりません。
芸能人や大手出版社の意見も友人と同じ欄で見ることができて見やすいですし、海外の人と友人になることもできる。それに最近利用者が多いので、どの時間にもつぶやきの欄が常に1秒ごとに更新されていくんです。だから便利だなと思います。

夕莉:「モバゲータウン」は、名前は自分で決めるので本名じゃないです。個人情報っぽいものは、性別と誕生日と年齢くらいです。あと自分で趣味は何々とか、好きなものはなんです、みたいに書くスペースがあります。

美穂:「アメーバ」だとつぶやきの欄やブログの欄、グルッポの欄、足跡の欄があります。足跡っていうのは誰が訪問したかがわかるところで、グルッポっていうのは同じ趣味を持っている人がグループを作ってそれについて掲示板で話すところ。つぶやきは「ツイッター」とか「ミクシィ」と同じようなつぶやき。一番多いのはたぶん芸能人の方の「ブログ」で、「アメーバ」だと容量が多いのできれいな画像がけっこうはれるっていうのが理由にあると思う。「グリー」は「モバゲー」と似た感じだと思うんですけど、ゲームの種類が違う。

美穂:「ミクシィ」は、プロフィールのところにあだ名・性別・年齢・趣味などの自己紹介の欄があり、その他につぶやきの欄や日記の欄、写真の公開欄などがあります。友人限定にするか、友人の友人限定にするか、パスワードを入れることができる人限定にするか、非公開で自分だけが見られるようにするかは自分で決めることができます。

司会:「フェイスブック」と「ミクシィ」の違いはなんだと思いますか?

友佳:「フェイスブック」でも「ミクシィ」と同じように自由に投稿することができるのですが、「ミクシィ」だとかなり頻繁につぶやきを投稿する人が多いように感じます。また、「フェイスブック」では海外の友人などとも交流ができますが、「ミクシィ」は基本的に日本の中にとどまってしまうのではないかと思います。

菜子:私が思う、「フェイスブック」とその他のサイトの違いは、「フェイスブック」は本名でやっているのでその人を特定しやすいけれど、他のサイトはサイトの中で自分で名前を決めるので本当にその人が自分で名乗っているのかというのが分かりにくいということです。例えば女子高生と名乗っている人がほんとに女子高生なのかとかが分からない。だから私はフェイスブックを利用しています。

友佳:はじめは「フェイスブック」で本名を公開することに抵抗があったのですが、今は親も納得して利用しています。「フェイスブック」では、未成年の利用者は友だちの友だち以外の人には詳しい情報が公開されないようになっているので、その点は比較的安全だと思います。

■メールよりツイッター
司会:次にソーシャルネットワークの良い点について聞きたいと思います。

美穂:「フェイスブック」の良い点は、写真をたくさん載せられるので、学校行事の写真などをクラスの友だちとすぐに共有できることです。

真結:私は外国にも友だちがいるのですが、そういう人たちとも「フェイスブック」では簡単に連絡を取ることができます。

夕莉:「モバゲータウン」はすぐにニュースとかがアップされるので、塾に行っていてニュースが見られない日でもその日のニュースが分かります。

美穂:「ツイッター」や「ミクシィ」だと24時間友だちとつながれるので、最近は部活の連絡や遊ぶ日程とかもそこで決めたりします。メールよりもアップロードも早いので便利だと思います。

■利便性の裏にはリスクも
司会:次に、ソーシャルネットワークについて、自分や友だちの怖かった体験談やトラブルなど、問題点があればあげてください。

美穂:「ツイッター」では「拡散」っといって、一人の人がつぶやいたことを他人にリツイートしてもらって広めてもらうことができるのですが、最近その拡散で「ライブのチケットが余ってるのでいくらで譲ります」っていうのがすごく多い。友だちが実際に連絡をとって銀行の振り込みまでしたのに、実は詐欺で結局チケットが送られてこなかったっていうことがあって、ネット上の取引は危ないなと思いました。

真結:さっき「フェイスブック」の利点として写真を掲げることができるというのが言われていましたが、逆にその写真によって個人情報が漏れてしまうという点は危ないと思います。

友佳:私はあえて「ミクシィ」を利用していないのですが、「ミクシィ」を利用している友だちはかなり時間を取られてしまっている人が多いようなので、のめりこんでしまう危険性があるのかなと思います。

真結:私の学校ではないんですが、口では実際に言えなくても「フェイスブック」内ですごい悪口を言われて、いじめにあってしまった子もいるので、そういうのは危ないと思います。

美穂:アカウントがメールアドレス一個につき一人一個しか作れない「ミクシィ」と違って、「ツイッター」だと何個も作れちゃう。複数持っている人もたくさんいるので、個人が誰だか特定しにくくて危ないなと思います。

菜子:私の友人の話なんですが、サイト内で仲良くなった男性と二人で会ってしまい危ない目に遇いかけたり、またサイト内で仲良くなった大人の男性が管理している「ブログ」に入ったら勝手に出会い系サイトに入っていて、架空請求まできたっていう子がいます。

司会:年齢やプロフィ−ルを詐称して利用している人も世の中にはいると思いますが、その見極めを皆さんどうしていますか?

友佳:私は実際に会ったことのある人としか関わらないようにしているので、年齢や性別を詐称して利用している人とは関わることはないと思います。

菜子:私は基本的には友人としかサイト内での友だちにはなりませんが、仮に知らない人からリクエストが来たとしても、そのリクエストが来た人の友人を見て判断するようにしています。

■個人情報は挙げない
司会:他に、利用するうえで、気をつけるべき点はなんだと思いますか?

美穂:「ツイッター」など誰でも見られるところには自分の写真を載せないっていうこと。名前が載っていなくても写真があがっていたら、けっこう誰だか特定しやすくなってしまうので、写真はあげないっていうのは大事だと思います。

真結:私も写真だけではなく、個人情報、例えば住所とかそういうものは友だち宛てに書くのでも、フェイスブックとかネット上に書くのは良くないと思います。

夕莉:私もどんなに知らない人と仲良くなったとしても、メールアドレスとか電話番号は絶対載せないようにした方がいいと思います。

友佳:私は携帯で利用せずに、パソコンだけで使うようにしています。「パケ放題」などにも入っていないので携帯の利用料金がかかってしまううえ、親に見られずにできてしまうので、ついやりすぎてしまう危険性が高いと思うからです。

■問題点を理解して利用する
司会:では皆さんは、ソーシャルネットワークを利用すること自体はいいと思いますか? 悪いと思いますか?

夕莉;利用することはいいと思います。「モバゲータウン」とかで情報をすぐに仕入れてみたり、みんなでメールをまわしたりいろいろとできるので、そういうのは必要だと思います。

真結:私も使うのはいいと思います。でも危ないことがすごく多いので、私は「フェイスブック」を利用する時はアップできる内容を友だち限定にしたり、投稿する前に親に見せたりなどしながら安全を確保しています。

友佳:私も利用することはいいと思います。ただ時間を決めて使うことや、知らない人とはネットを通じて知り合いにならないなどのルールを決めるといいと思います。

菜子:私も利用すること自体はいいと思います。今出たように実際に友だちとつながる手段としてはいいサイトだと思うので、さっき出た問題点などを頭に入れて、そういうことがあるというのを肝に命じながら使えば正しく使えるかなと思います。

■保護者や学校の先生は?
司会:保護者の方や学校の先生たちは、ソーシャルネットワークに書き込んでいることを知っていますか?

美穂:知らないと思います。「フェイスブック」と「マイスペース」はパソコンのメールアドレスでアカウントを取ったので、やっていることは知っていると思うんですけど、「ツイッター」と「ミクシィ」は携帯でやっているので何を書いているかも知らないと思います。

夕莉:私はお母さんに言っているので知っています。

真結:私もお母さんとお父さんの両方知っています。

菜子:母親は使っていること自体は知っていますが、書いている内容については知らないこともあると思います。

司会:保護者は学校の先生たちは、先ほどあげたソーシャルネットワークの問題点について、どういうふうに指導していますか?

美穂:両親は危険性を知っているので、あまり利用しない方がいいと思っているようです。でも私の場合相手が海外の友だちが多いので、海外で知らない子と友人になったりはしないという理由で、いくらかは安心していると思います。学校は、別の会社にお願いしてミクシィで生徒のことを検索して、そこで規則違反があれば注意をするというような話もよく聞くので、結構気にしてると思います。

真結:私の親はすごく警戒しているので、親の方の「フェイスブック」のアカウントでは自分の写真あげたりしないぐらい、かなり厳重に使っています。学校では先生たちもアカウントを持っていたりするので、ソーシャルネットワークを利用することをいいと思っている人たちもいると思います。

夕莉:私の両親はあまりそういう話をしないので、警戒はしていないと思います。学校は、情報の授業でそういう掲示板にアドレスとか住所を載せないっていうことは教えられたので、やっぱり警戒しているんだと思います。

友佳:学校では特にソーシャルネットワークに対する注意などはなく、むしろフェイスブックのアカウントを持って生徒と友だちになっている先生もいて、認めている方だと思います。

菜子:私の母はソーシャルネットワークについて怖い面も知っているので、そういうのには気をつけなさいと言います。学校は規制をしているんですが、その規制が実際に働いているかは少し疑問が残ります。

■大人達は本当の怖さを知らない
司会:大人の人たちは、私たちが抱えるソーシャルネットワークの怖い面などの問題点を本当に知っていると思いますか?

菜子:ある程度は知っていると思うけれど、本当に怖いことなどは知らないと思います。やはり、大人たちが想像している以上にソーシャルネットワークでの問題は多いと思うし、実際に体験した人から聞いた私たちの方が、その恐怖さは知っていると思います。

真結:私も、大人たちはすべてその怖さを知っているわけではないと思います。ですがやっぱり大人なので、私たちよりは長く生きている分、いろいろな話など体験談なども知っていると思うので、そういう話もちゃんと聞くことが今の私たちにとっても大切だと思います。

■年齢とともに変化する?
司会:年齢があがるにつれて、利用するソーシャルネットワークに変化は出ますか?

美穂:私はけっこう変化がありました。小学生の時は「マイスペース」とか「フェイスブック」とかパソコンで使うものが主だったんですけど、中学で「ツイッター」、高校生で「ミクシィ」を始めてからは携帯で使うものが多くなりました。持ち運びができるし、日本の友だちだと「ツイッター」や「ミクシィ」の方が利用者が多いので、そっちの使用率があがりました。

真結:私は年齢よりも使っている仲間とかの移動で左右されると思います。「フェイスブック」で何々したよって書いても、誰も返事してくれなかったら絶対使わないし、逆にみんなが「ツイッター」などを大人になって使い始めたら、そっちの方にいくと思います。

菜子:私は今「フェイスブック」を使っていますが、おそらく今後も「フェイスブック」以外は使わないと思います。その理由としては、やはり本名じゃない名前でやっている他のサイトには抵抗があるからです。

■今後も拡がるソーシャルネットワーク
司会:ソーシャルネットワークの世界は今後どういうふうに進化していくと思いますか?

美穂:これからは無料でビデオ電話やチャットができるスカイプのようなツールがもっと増えて、インターネットを通して無料で世界中とつながることができるようになると思います。

真結:世界はこれからどんどんグローバル化していくと思うし、私たちも大きくなったら世界に出て行くようになると思うので、遠く離れていてもつながるインターネットとソーシャルネットワークはもっと利用者が増えていくと思います。

夕莉:今の大人の人たちは携帯を使い慣れていないので、あまり使用していないかもしれませんが、これから私たちが大人になるにつれて利用者も増えるだろうし、仕事でも使われることが多くなると思います。

友佳:私も、ソーシャルネットワークを利用する人の数は、今後ますます増えていくと思います。今「ツイッター」などが犯罪などに利用されるということが少しずつ起きていると思うのですが、今後利用者が増えるにつれて、それがより大きな問題になってくる可能性があると思うので、その部分をしっかり考えていかなければならないと思います。

菜子:最近は小学生がソーシャルネットワークを通して犯罪に巻き込まれるという事件も増えているので、今後は中高生のみならず、もっと下の小学生のプライバシー管理も力を入れていかないと、どんどん被害者が増えていってしまうのも問題だと思います。

                                   以上