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座談会

部活動ってやった方がいいの? 2006/11/12  
出席者:三崎友衣奈(14)、佐藤美里菜(14)、川口洋平(16)、曽木颯太朗(14)、藤原沙来(16)、寺尾佳恵(18) 秋津文美(司会)(19)

文美:まずは皆さんの所属している部活動と週どれぐらいの時間を割いているのかを教えてください。

友衣奈:バレーボール部で、週4回、1回2時間半ぐらいやっています。

美里菜:私もバレーボール部で、週3、毎回2時間ぐらいです。試合前だと土曜日も練習で日曜日は試合というような感じです。

洋平:グリークラブ(合唱部)に入っています。

颯太朗:やっていません。

沙来:剣道部で週5日。平日は1時間半、休日が2時間半です。

佳恵:もう引退したんですが、合唱部で週に5日から6日で、平日は3時間から4時間、休日は6時間ぐらいしていました。

部活はやったほうがいい?

文美:部活ってやったほうがいいと思いますか? 

友衣奈:やったほうがいいと思います。例えば電車内であたってしまった人に普通に「すいません」って言葉がスムーズに出てきたり、先生にも「すいません、ありがとうございました」とか簡単に言えたりするようになったので、そういう敬語とかマナーの面ですごくいいと思います。

颯太朗:僕の経験として、部活で礼儀が学べるのか、はなはだ疑問です。

洋平:礼儀っていうのは一番は言葉使い。運動部あがりの人は普段からすごく言葉使いがよくできてるんですね。部活動っていうのは社会の上下関係とかの縮図みたいなので、部活動をやることで、社会に出る前に上下関係や、ルールとかマナーを学ぶことができるし。

沙来:確かに上下関係も学べるんですけど、強制的にやるもんじゃないと思ってて。部活によって自分の予定が左右されちゃうこともあるから、部活中心にはあんまり考えたくないって思ってます。

美里菜:部活動以外に目標がないならば、部活をやって何か学んでいったほうがいいと思うし、他に何かあるんだったら、別に部活はやらなくてもいいと思います。

佳恵:確かに他でやりたいことがあるなら、何も無理して部活動に入る必要はないですね。ただ、社会に出る前に人間関係とか学んでおくことは必要だと思います。

颯太朗:僕は別にやらなくていいと思います。家の用事とかが部活でつぶれちゃうことがあるのと、部活はけっこう閉鎖的なところが多いので、学校外の活動にあんまり専念できないんです。

文美:閉鎖的といえば、去年は部活でリンチの問題とかけっこうありましたよね。部活というシステムの中だと、社会の縮図で礼儀やマナーが学べる一方、そういった特殊なルールとかも存在したりとかすると思うんですが、それに関してどう考えますか? 

洋平:部活動とかで理不尽な先輩からの押しつけだとか、パシリだとかけっこうあると思うんですが、ただ実際の社会でもそういう理不尽なことっていうのはたくさんあると思うんですよ。だからそういうのに耐えられるように部活で学んでおく必要はあるのかなと思います。

文美:他に部活をやっているからこその利点はありますか?

友衣奈:ミーティングをする時にちゃんとみんなで話し合うことで、一つの結論を出しやすくなるとか、そうするために譲り合いもできるようになる。またチームプレーを一緒に考えることで団結力とかを見いだせることもあると思います。

美里菜:精神的に何か強くなれるようなものがあるんじゃないかな。あとはいろんな先輩とかとの関わりがあるから、かわいがってもらったり…。

洋平:運動部であれば体力がついたり、合唱なら歌唱力がついたりする。その次に礼儀だとか精神力とか団結力だとかそういうものが身に付くと思います。

沙来:部活が終わった後、残り数時間のなかにやらなきゃいけないことを気が狂ったようにやれたり、すごい効率よくできたりとか。

恵:たまに見に来てくださる 30 代、 40 代のOG・OBの話を聞いたりすると、学校外の世界も広がるんです。部活を通して、学校にはいない先輩たちと会って話ができるっていうのはすごい利点かなって思いました。

■部活以外にやりたいことはある?

文美:部活で得られることはかけがえがないものね。じゃあ部活をやってる人は部活以外にやりたいことってないの? 例えばバイトとか。

友衣奈:お金は欲しいですけど、バイトは大学に入ってからでも別にできるかなと思うんです。大学に入るとまた勉強でも忙しくなるし、就職とかあるし、いろんなことをもっと考えなくちゃいけないようになるから、中高で部活に専念できる時にしといた方がいいと思います。

佳恵:校外活動としてボランティアを何個か他にやっているんですけど、部活と両立するのが難しくて。大学生になったらバイトもしたいし、就職活動とかもやらなきゃいけないから、高校生だからできることを今やりたくて。でも部活に遮られるのはイヤだし、両立したいっていうのが目標。

文美:でも部活も高校生だからできるんだよね。

佳恵:できますね。ただ視野を部活にだけせばめないほうがいいと思います。

文美:部活をやってない颯太朗くんは何かやってる?

颯太朗:CEもそうですし、それから読書も。僕がそもそも部活を辞めたのは、何かをやりたかったからじゃなくて。文化祭前までは毎週土曜日の1時から5時まで練習だったのですが特にやることもないのに全員呼び出されて、それから後は雑談だけという時間の無駄がイヤになったのです。

■ 部活をやることのデメリット

文美:ではマイナス点は?

友衣奈:時間の使い方にはいつも苦労してます。私は時間の使い方がなってないので、勉強とかもさぼっちゃう時もあるんですけど。

美里菜:時間をとにかく取られてしまうこと。後輩だと練習できない時間もあって無駄になることも多いし、あとは家族とのいろんな問題が起きることです。

洋平:部活動に時間を取られてしまって視野が狭くなっちゃう。部活動一筋でいくのもいいんですけど、中高生の時期にもっと他のものを見たり聞いたり体験してみたりすることも必要なんじゃないかなと思います。

颯太朗:特に運動部なんかは、部活やってない時でも運動部だけでかたまって、こっちがなかなか入っていきにくいって時がある。それから、部活に入ってなければ、先生たちからもちょっと変な目で見られる。なんでだろう?

文美:でも運動部に入っていると推薦とかいい。

沙来:同学年内とか同じ部活内でのいろんなもめごとがすごくめんどくさい。そういうことに気を取られながらも、部活でがんばんなきゃいけないし、雑用とかもやらなきゃいけない。部活のことについて考える時間が自然と多くなっちゃうのがすごくイヤで、両立したいことがあっても部活中心の生活になっちゃってる。

佳恵:多くの時間をとられちゃうっていうのが一番の問題。私の合唱部なんかは土曜日とか、朝の9時から夜の6時まで立ちっぱなしで歌いっぱなし。それだけ時間かけて効率のいい練習になってんのかな? 部活やりながらも勉強とかを効率よくできるんだったら、部活だって、もうちょっと効率よくできるんじゃないかな。

■部活と勉強の両立どうしてる?
文美:日曜日がけっこうつぶれがちじゃないかなと思いますが、家庭との両立、また勉強との両立、どうしてますか?

友衣奈:試験の1週間前から部活がないんですけど、その1週間で何とかなるかなって感じです。時々、試験直前の土日とかに試合が入って、「メンバー入ってる人は来い」、みたいな感じの時もあるんです。直前に無理して、午前2時3時まで起きてたり、朝早く起きてやったりする羽目になってきちゃうけれども、やっぱり部活は楽しいし、やりがいがあると思うからできるっていうか。

佳恵:家の用事とかも、いつも犠牲にするわけにはいかないから、そこそこバランスとって部活を休んだりしてもいいかなとは思うんです。でも実際は休んだりすると周りからは、なんでっていう目で見られるし、特に技術的な面とかを鍛えていく部活だと、休んだ分だけ他の人に遅れをとってしまう。理想としては、自分の考え方でどっちを優先させてもいいんじゃないかとは思うんですけど、部活を優先せざるを得ない現実があるかなと思います。

美里菜:先輩とかを見てると、部活に一生懸命やってる人っていうのは、勉強も学年トップだったりして、部活をやってるので、時間の使い方が上手になるんじゃないかと思います。家の用事とかいうのは、先輩にいろいろ思われたりするし、運動部の場合メンバーからはずされたりっていうのもあるので、そこはもう開き直るしかないっていうのはありますけど、やっぱり部活優先になっちゃうと思います。

洋平:何もしてないと、どんどん堕落してやらなくなっちゃうから、部活動とかできるものがあるならやって、メリハリをつけるのも必要なんじゃないかな。都立の超名門校、日比谷高校の部活動加入率を調べてみたら 90 %を超えているんですね。ということは部活動をやりつつ勉強をやるっていうのは不可能なことじゃないっていうことだと思います。

■1つのことを続ける大切さ

佳恵:部活一つ入ったらそれを貫き通すことがえらいみたいな風潮がある、中学校から高校に行く時の推薦でも、3年間通したらポイントが高いとかそういうのがあるし。これって視野が狭くなることにもつながると思う。

洋平:日本人が部活動をずっと変えないっていうのは国民性みたいなもので、容易に変わる問題ではないんじゃないかなと。例えばアメリカ人とかは職業をどんどん変えていくじゃないですか、一生のうちで。一方日本人はほとんどその会社に入ったら、一生その会社にご奉仕するみたいな感じでやっていくのと同じ感覚なのかなって。

友衣奈:いろんなことを体験できるっていうことはすごいいいことだし、視野も広がると思うんですけど、一つのことに集中するってことも学んだ方がいいと思う。体育の授業ではちょっとは基本的なことはできると思うので、部活は部活で集中してやった方がいいと思います。

美里菜:私も部活は一つのことをできればやり続けた方がいいと思うし、中途半端にちょっとやってちょっと変えてってやってると、何が身に付いたかって考えても、全部中途半端なような気がして。

沙来:私の場合、剣道を中学から高校通じて6年間やったら、自分が成長したなって感じられると思うし、すごいいいと思うんですけど。

佳恵:ひとつのことを貫き通すのは、精神面を鍛えることになる。これに飽きたからとか、これはイヤな人がいるからとか、という理由で転々としていくのはその人のためにならないと思うので3年間とか6年間とか続けるのはすごいいいことだと思います。

■もし所属部が存在しなかったら?

文美:部活をやってる人は、今所属しているクラブがなかったら、部活をやってたと思う?

佳恵:やりたいことがないのに部活に入るっていうのは時間の無駄遣いだと思う。その人が楽しくなければ、あんまり意味が無いと思うから、やりたくない部活しかないんだったら、部活以外の場で自分で他のやりたいことをやるっていうふうにすればいいんじゃないかな。

友衣奈:自分がそれで好きになれば全然問題ないと思うし、それでやりたくなければ、体験入部とかしてみて辞めてみてもいいし。

友衣奈:興味のあることに対して全部を見てどれが自分に一番合ってるかっていうのを見極めるのが大切だと思います。

美里菜:友だちがそんな感じで別に入りたいものはないから帰宅部でいいや的な感じだったんですけど、一応何か中学生の時ぐらいやっとこうっていうことで、管弦楽とかやってたら、楽器は大人になってもできたらかっこいいし、絶対今はもう入ってよかったって言ってる。なので、別になくても…。

文美:やっぱりやった方がいい。

洋平:絶対やりたくないのにやるってことだけは避けた方がいい。部活動に固執することもないと思います。

沙来:別に自分がやりたければやればいいかなって。私も部活やってても、やりたくないなって思う時もあって、そしたら部活じゃなくて校外活動の方に行っちゃったりとか、自分のなかで割り切っちゃってる部分がある。先輩に何言われようと、自分がやりたくなければ、別でがんばってれば、自分のなかでは効率のいい時間の使い方だと思うし。

■やりたいことどうやって見つける?

文美:実際に部活にも入りたくない人が他にやりたいことを見つけられる例ってけっこう少ないと思うんですけど。

美里菜:だからそういう人たちが何かを見つけるために部活があるっていう考え方もあると思うし。

友衣奈:私は部活に賛成だったんですけど、そのなかに入るとそれになじまないといけないみたいなのがあって。自分が本当にやりたいことが部活以外に見つからないのなら、部活は人生においていい経験なのかなと思うので、やった方がいいと思います。

美里菜:やることがないならぜひやった方が得があると思います。

洋平:さっき部活を強制で全員やらせるっていう学校があったっていう話を聞いたんですが、強制でやらせるっていうのはナンセンスな話で。やりたいことがない人は何も無理してやる必要はなくてやりたいことが見つかるまで待てばいい、そんなふうに思ってます。

颯太朗:僕は部活はやらなくていいという意見ですが、部活に対する偏見は修正されました。でも部活は上下の関係はうまくいくとしても、もっと広い関係、例えば外の人との交流とかはうまくならないと思います。

沙来:他にやりたいことあっても部活で学ぶことが多い。上下関係はもちろんのこと、同じ趣味を持った同級生とかも集まれるし、クラスとは違った団結感を得られることもできるし、特殊な環境だなと思って部活の重要性を再確認できました。

佳恵:私も辞めようかなと思う時期も何回もあったのですが、特に何もなくてフラフラしてるぐらいなら、部活動っていうのは経験の一つとして、やってみるのもいいかなと思いました。要は自分にとっての一番有効的な時間の使い方っていうのはなんなのかというのを考えて、部活っていうものもその一つの手段として利用していけばいいんじゃないかなと思います。

文美:利用できるならしたいけども、実際には部活に振り回されているという、そういう感じですか? だって週5とかやってたらほんとに自分の時間が無いでしょ。でも部活とかやってたら先生とか親とか安心してる。「自分の子は健全に育ってるな」「社会に適応してるな」って。そんな気がします。